閃光のプレリュード page 14/24

閃光のプレリュード

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閃光のプレリュード 12に向かっております。まもなくレスキュー隊が乗った自衛隊の救助ヘリコプターUH-60J数機が現地に到着する模様ですが、現地は強い南風のため波が高く、負傷者の救出は大変な困難を伴うものと予想されます。いずれにしても多数の負傷者が出ている模様です。繰り返します。羽田空港・・・・・・」事故の惨状を視覚で確認したくなった瀧本航介は、カーナビゲーションの画面をTVに切り替えようと、動揺で震えの止まらなくなった左人差し指で画面左上の切り替えスイッチを叩いた。MHK第一放送がチューニングされていた。そこにはニュースや雑誌などでお馴染みになっているRWY23滑走路つまり新D滑走路が東京湾を背景に写っていなければいけないはずなのだが、画面に捉えられていたのは、もうもうと立ち昇る白煙黒煙と、その中から鋭く煙を切り裂くように立ち上がるオレンジ色の炎を先頭に、滑走路に突き刺さるように東京湾の中にほとんどその姿を沈めてしまった194便の無残な機体であった。機体の前部は着陸誘導灯をな