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閃光のプレリュード

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閃光のプレリュード 20クかを特定する事ができません。今も燃料は漏れ続けており、燃料の残量からしても代替空港へのコンバートを試みる時間は残っていません。従ってこのまま羽田への着陸復行を試みるしか有りません。RWY22滑走路へのアプローチはいかがか、伺いたい。」「NORTHEAST 14、TOKYOTOWER、ROGER、待機してください。」「TOKYOTOWERNORTHEAST 14、ROGER」こういう時にこそ不運は続くものである。RWY22は昨日夜遅くに発生した、お決まりのランディングギアトラブルを起こし胴体着陸を余儀なくされた、伊豆大島からのデハビランドDHC-8機の事故によってめくれ上がった路面の修復が終了しておらず、どう急いでもあと三時間は使用できないというのだ。しかも折からの強い南風のため、並列に南北方向に伸びたRWY34L、RWY34Rの二本共に南側、即ち海側からのアプローチは安全面の観点から許されないというのだ。