閃光のプレリュード page 6/24

閃光のプレリュード

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閃光のプレリュード 4一夜明け前瀧本航介は、既に朝の渋滞の始まりかけた首都高台場線を芝浦埠頭からレインボーブリッジを通り羽田空港に向かって一九八一年型トライアンフTR7を走らせていた。スピードメーターはマイル表示で七十二マイルを示していたから時速百十五キロということになる。誤差を考えれば、まあいいところだ。一緒にクルージングする周囲のクルマたちもこんなもんだから特に目立っているわけでは無かろう。元々は、最大発生出力百馬力にも満たない、現代では非力で平凡なレイアウトの直列四気筒DOHCエンジンにWEBER社のツインキャブレターとエンジン強度ぎりぎりの五十ミリ径のギャレット製ターボを追加してあり、更にパワーコルセ社製の二