ブックタイトル愉快なまつさん「満員御礼」

ページ
11/24

このページは 愉快なまつさん「満員御礼」 の電子ブックに掲載されている11ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

愉快なまつさん「満員御礼」

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

愉快なまつさん「満員御礼」

9べさせてもらえないなんて、姑を虐待してるのね。あなた、そういう人だったんだわ。私が親切にあなたに半分あげたら、私の食べる分は、一日三口よ。そう簡単に私の楽しみを奪うなんて、大したお嫁さんね」何と何と人聞きの悪い。虐待ですと? 毎日困らされているのは私の方よ。同じパン売り場にいた人たちが、まつの言葉を聞いてパンを選んでいる手が止まった。そして、幸恵をじろっと見つめた。やっぱり来たか。あれ程大きな声でしゃべられると、何も知らない他人は、姑いじめの嫁と思うだろう。「やーだおかあさん、虐待なんてそんな大げさな。私は身体の事を心配して言ってるのよ」幸恵は周りの人たちに目を向けて、作り笑いをしながら、みんなに聞こえるようにはっきりと言った。まつは幸恵に、