ブックタイトル愉快なまつさん「満員御礼」

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愉快なまつさん「満員御礼」

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愉快なまつさん「満員御礼」

11と言いながら、自分たちも菓子パンを物色中だ。「でもね、うちの子小学校五年生なんだけどね、学校から帰って来るなり『腹減った』って言うのよ。給食何だったの? と聞いても『忘れた』。残したの? と聞くと『全部食べておかわりした』なんて。成長期だから、毎日おやつを用意するのは大変よ。学校から帰って来て、食べさせるおやつは、手作りが一番いいのは分かってるんだけど、なかなかね。こういう時は菓子パンが一番手っ取り早くて楽なのよ。私も一緒に袋を開けて、食べるの。パンの種類によって、飲み物を紅茶にしたり、緑茶にしたり、いろいろ変えて楽しんでるわ。今日は何を食べましょうかと、ここへ来るのが一番楽しいのよ」「そうよね、私も似たようなものだわ。うちは夫の帰りが遅くてね、夕飯を一人で食べてると、たくさん食べてお腹がいっぱいなはずなのに、ついつい菓子パンが食べたくなるの。きっと、孤独を甘い物で紛らわしてるんだわ、かわいそうな私。菓子パンの一個くらい、あっと言う間になくなっちゃう。食後の菓子パンもたまらないのよね。