ブックタイトル愉快なまつさん「満員御礼」

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愉快なまつさん「満員御礼」

17助けを待っている人がたくさんいるんだから、その人たちの事も考えてちょうだい」幸恵も負けてはいられない。「あんパン太郎さんも、正義の味方なら、困っている人を助けるのが使命なんでしょ。私、今困ってるのよ」「だから助けてあげるから、早く倒れなさいってば」まつは言い出したら、ちょっとやそっとでは聞かなくなってきている。幸恵はこの春、海外勤務になった夫について行くと言い出した義妹に、「安心して行ってらっしゃい。おかあさんの事は任せて」などと言った自分がばかだった、という思いが、なぜだか今日は、頭の隅からもくもくと全体に広がって来てるのを、はっきりと感じた。しかたがない、つき合うしかない。「うわー、やられたー」幸恵は一か八か倒れてみた。