ブックタイトル愉快なまつさん「満員御礼」

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愉快なまつさん「満員御礼」

愉快なまつさん「満員御礼」 18「違うの! 『アーンにやられたー』って、女の子らしく言って倒れるの。あなたは女の子でしょ?」まつは、パンの中身に頑固にこだわっている。しかし幸恵にすれば、セリフが気に入らない。幸恵は、光線にやられて倒れるのは何とか出来るとしても、そのセリフではどうしても納得は出来ない。そもそも、どうして私は悪役なの。毎日毎日、このおかあさんにつき合っているのは私ではないか。これが食べたいと言われれば、口に合うように気を遣っておかずを作り、肩が凝ったと言われれば、幸恵の趣味のインテリア雑誌を眺めるのを中断して、まつの肩を居眠りするまで長々と揉む。嫁だから、何でも自分の思い通りにできると思って。そう簡単に事は運ばないわよ。幸恵は日ごろの苦労の事と、義妹の件とが重なって、頭にグーッと気持ちが持ちあがる何かがわいてきた。にわかに力が出て来て、俄然張り切りだした。何? あんパン太郎? いくらアンパンマンのおじいちゃんだからといって、そん