ブックタイトル愉快なまつさん「満員御礼」

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愉快なまつさん「満員御礼」

5れないのだ。見ていないと、レジを通る時に、ひやっとさせられる事があるからだ。一日に使う分だけのお金しか財布に入れないのが、節約のコツ。毎日働いてくれている夫に感謝しているので、無駄遣いはできない。それに、これからかかるであろう子どもの学費も、貯めなくてはならない。一度にどさっと四個のパンが買い物かごに入れられた。幸恵は一つ一つもとの場所に返した。「あら、どうして戻すの? 私が食べているとあなた、『おかあさんちょっとください』って言って、私の分を取っちゃうじゃない。あなただって、これが無くてはいられないのよ」「まあ、そうですけど…」そこを指摘されると、それ以上幸恵は何も言えなくなった。そこにまた何かが入った気配。「あんパンばっかり、よく飽きないわね。家にあるのと合わせると、十個ぐらいにな