入稿データの作り方

 コシーナブックスは基本的に縦書きの書籍です。その一方で、お客様が原稿を作成しているときは、横書きの状態が多いかと思います。
 製作過程で、コシーナブックスが横書きの原稿を縦書きに再レイアウトしますが、縦書きと横書きでは表記ルールが異なることなどから、トラブルが発生することがあります。下記の点に注意しながら原稿を作成、または修正すれば、それらのトラブルを最小限に食い止められます。
 これらをお読みいただいたうえで、さらにどう表記すればいいのか迷ったときは、一般の書籍を参考にするといいでしょう。縦書きのルールを知る上で、書籍はとてもよい参考書です。
 もちろん、これらのルールを修正せずにご入稿いただき、校正時にチェックしていただいてもかまいません。ただし、修正量によっては、修正委託費用から修正費用を引き当てる場合があります。

修正委託金
コシーナブックスの出版料金は、デザイン・レイアウト費用、印刷・製本費用、修正委託費用の3つから構成されています。 初校正(必要であれば再校正)での修正量が多かった場合、その修正費用は修正委託金から引き当てられます。修正委託金から、発生した修正費を差し引いた額(修正指示が少なかった場合は全額)はお客様に返金いたします。

ルビに要注意!

 
 

コシーナブックスでは、お客様が作成した原稿データを縦書きにレイアウトします。この作業では、お客様の作成した原稿データにルビが振ってある箇所があった場合、そのルビは反映されません。ルビに関しては、お客様のほうで校正時にチェックしていただき、その指示に従ってコシーナブックスが修正をいたします。

ルビ説明画像1

ルビを振ってあっても…

  ルビ説明画像2

分割されてしまうので、校正時にチェックしてください

半角カタカナは絶対禁止!  カタカナは全角で

 

カタカナは必ず全角で入力しましょう。縦書きに再レイアウトした際、半角カタカナは90度反転して表示されてしまいます。

半角カタカナ説明画像1

半角カタカナを使うと…

  半角カタカナ説明画像2

文字が90度反転してしまいます

縦書きに適さない全角記号は?

 
 

横書きではうまく表示されても、縦書きではうまく表示されない文字があります。これらの文字は使わないようにしましょう。代表的なものは以下のとおりです。

< > 〔数学〕より小さい・より大きい
“ ” 二重引用符(始)・(終)
- マイナス
: ; コロン・セミコロン
_ アンダーライン

全角記号説明画像1

これらの文字は…

  全角記号説明画像2

縦書には適しません

数字の表し方について

 
 

数字を表記するとき、縦書きでは基本的に漢数字が使用されます。横書きでは一般的に使用するアラビア数字は、縦書きの書籍の場合、あまり登場しません。

一、四五六人
二○○八年
五月二〇日/五月二十日
二千三百円
円周率三・一四

カンマは「、」(読点)で表します
「〇」は「ぜろ」で変換できます。
小数点は「・」(中点)で表します

数字表記説明画像1

横書では違和感がありますが…

  数字表記説明画像2

縦書ではスッキリ!

 

全角英字と半角英字の使い分けをしましょう

 

横書きの文章の中に配置された全角英字は、縦書きにしてもそのまま表示されますが、半角英字は90度反転して表示されます。

英字説明画像1

略号は全角で…
正式名称は半角で…

  英字説明画像2

正式名称は90度反転していても問題あれません

「!」「?」「!!」「!?」の取り扱い方

 
 

①感嘆符や疑問符は、形状によって入力の仕方を変えなくてはいけません。「!」「?」は全角で入力し、「!!」「!?」は、それぞれ半角の「!」「?」を組み合わせて入力しましょう。
半角で入力した「!!」と「!?」は、縦書きに再レイアウトしたとき、【2】で説明したルールにより、90度反転して表示されます。これらは校正刷りでも同じ状態になっています。お客様のほうで校正時にチェックしていただき、その指示に従って、コシーナブックスが最終的な修正をいたします。

記号説明画像1

全角の「!」と半角の「I?」です

  記号説明画像2

90度反転してしまうので、校正時にチェックしてください

「──」(ダーシ)と「……」(リーダ)は2文字分で…

 

文章中によく登場する「──」と「……」は、2字分を使うのが正しいとされています。1字分で取り扱わないようにしましょう。
ダーシは「─」(横罫)を2個つなげて使用しましょう。「ー」(長音)や「-」(マイナス)は使用しないようにしてください。
リーダは「…」(3点リーダ)を2個つなげて使用しましょう。「・」(中点)や「‥」(2点リーダ)で代用し、「・・・・・・」(中点×6)や「‥‥‥」(2点リーダ×3)で表記するのはやめましょう。

横罫説明画像1   横罫説明画像2
リーダ説明画像1

似たような記号ですが…
ルールはしっかりと守りましょう

  リーダ説明画像2

Wordの便利な機能を活用しよう。

 

Microsoft Wordで原稿を作成している方は、その機能を活用して、文章の校正をしましょう。メニューの「ツール」から「文章校正」を選択して、文章の校正と表記のゆれをチェックできます。